MONTPELLIER Ichikawa J gateau club
住所:千葉県市川市市川1丁目1-1 シャポー市川B1F 電話:047-374-3570 営業時間:平日・土曜10:00~21:00 日曜・祝日10:00~20:30
千葉県市川市、JR市川駅南口徒歩1分のロケーションで半世紀にわたり、ケーキショップを営む「創作洋菓子MONPELLIER(神保勝司オーナー)」が市川駅ビルの「市川シャポー」に出店されました。 本店から距離にしてわずか100メートルと離れていない至近距離の出店で新たな戦略を図ります。 駅ビルという本店とは条件の異なる店舗にも関わらず、本店に迫る売上を上げる店づくりのポイントを分析してみると、そこには細やかな工夫が施されていることに気づかされました。
メインの什器は①~④までのショーケース
① ギフト用冷蔵ショーケース W1800mm ② ギフト用非冷蔵ショーケース W2200mm ③ 洋菓子用冷蔵ショーケース W2400mm ④ 洋菓子冷蔵ショーケース W1000mm
①~④をL字型にレイアウトし、コーナー部には小さな平台を置く。
集客のメインはやはり生ケーキ。20アイテムのプチガトー、7台のホールケーキ、ロールケーキを3段型のケースにぎっしり並べられています。 ボリューム感と明るさが大きな魅力です。
天板と正面ガラスの突合せ部にLED照明を設置し、商品の明るさを強調することで、通路を行き交う人たちの視線を引き付けています。
ケーキケースの横にはおやつ菓子専用のケースを設置。コルネ、生ブッセ、洋風どら焼き等をレジ横で「ついで買い」を促す役割を担います。
ケーキショップにとって「焼菓子」は収益を支える重要な商品群。 駅ビルでの売れ筋は生ケーキが普通ですが、買い手からすると、個性的でおいしく、しかも地元の手土産を出かける前に手軽に購入できることは大きなメリットです。
アイテム数は限定的でもお勧めのアソートを提案するギフトケースは大きな力となります。
開店当初はこのようなショーケースの陳列を採用されていましたが、販売側から死角になるため、お客様の動きをキャッチしにくいうえ、ドーナツなどのバラ売りをお客様がどのように購入したらいいか迷ってしまうという状況が度々生じました。 そのようなデメリットを解消するために、お客様に箱を手にとってもらえるセルフ方式の販売方法に変更されました。
オープン当初はバウムクーヘンをディスプレイしていましたが、現在はデジタルサイネージで季節商品を訴えています。 駅ビルという不特定多数の人が売場の前を行き交う場所では、少々ベタな感じでも「ひと眼でわかる」わかりやすさが重要です。
わずかしか離れていなくても、本店と駅ビル店では客層が全く違います。 駅ビル店では、衝動買いを引き出す要素を強くアピールしなくてはなりません。 地元という親密性を武器にして、明るさ、豊富さ、そして決して広くはなくても、プチガトー・アントルメ・手土産・ギフトという専門店の品揃えを購買動機別に商品をわかりやすく陳列していることが多くのお客様を引き寄せ、本店に負けない売上を作る原動力となっています。