今回は最近感じたことをお伝えしたいと思います。最初は当社とお取引いただいている業者さんのN金属さんについてです。N社さんは金属の端材とかを分別収集してくれる業者さんです。工場の奥のほうにある端材置場がいっぱいになると引取に来てくれます。以前は私たちがSUS304、430、鉄などをひとつの箱に投げ込んでいたものを、一片づつ磁石でくっつけて分別してくれていた時もありました。今では当社内で分別するようになったので(考えてみれば当り前のことですが)、N金属さんの作業時間はぐんと短縮されましたが、それでも早朝に来ていただいて、私たちの仕事の邪魔にならないように、始業前に収集作業を完了させてくれています。
最近、私は工場出社が多いので、静かな時間のうちにできる仕事を済ませてしまおうと早めに出勤することがあるのですが、N社の社員さんはすでに仕事を始めていました。私が歩道のあたりから、手を上げながら「おはようっす」とあいさつして資材室に入って席に着こうとしたら、N金属の社員さんが入口まで走ってきて、姿勢を正して「おはようございます。今日もよろしくお願いします!」と元気いっぱいにあいさつしてくれました。私が遠くから声をかけて時には頭を下げてあいさつを返してくれましたが、そのあとに50メートルくらいダッシュして資材室まできてくれたのです。
驚きました。というか感動しました。すごい人、すごい会社だと感じました。まさに「期待を超える」できごとでした。人の心を動かすのは、卓越した技術や豊富な資金を使わなくても十分に可能なことがあるのですね。N金属さんさんのような立派な会社さんとお付き合いしてきてよかったなと思いますし、N金属さんさんから喜んでお付き合いしてもらえる会社でありたいと感じます。
次は最近名をはせてきたハズキルーペについて。ついこの間まで全く知らなかったハズキルーペ。あれだけのTVCMを大量に打てるということは相当売れているんだろうと誰もが感じますよね。一体どこで売れているのでしょう。最初は眼鏡店や本屋で販売していたそうですが、なかなか結果が出なかったらしいですが、ある場所に置いたらドーンと売上が爆発的に伸びたそうです。どこだと思いますか?答えは家電店。置く場所は売場の中ではなく、配送の手続きカウンター。比較的値の張る家電は40代以上が主な顧客。自分用より子供や孫のために買い物する人たちも多い。買うものを決めて、最後に配送の手続きをするために、必要事項を伝票記入する。その横にハズキルーペが置いてある。老眼のおじさん・おばさんがそれを使うことによって「大きく見える!」とか言ってしまうのでしょうね。眼鏡も価格破壊の真っ只中。高価な商品を可処分所得の大きい年代層にどのように売り込んでいくか。こういうマーケティングの仕掛け人がいるのですね。すごいなあ。
さてショーケースはどういう人たちに、どのような方法でアプローチしたらいいのでしょうか。営業のみなさん、いいアイディアはありませんか?