MESSAGEは弊社代表の太田和隆が社員に向けたメッセージを社外向けに加筆してみなさまに読んでいただくコラムです。
ダイヤ冷ケースの仕事に対する考え方を感じてもらえれば幸いです。

誠に残念な元首相の死と日本の未来

今月8日に安倍元総理が凶弾に倒れてしまいました。あのような形で突然人生に終止符が打たれたことはさぞかし無念だったことだと思います。第三次安倍政権を期待していた者として誠に残念でなりません。

社内で政治についてとやかく言うのはあまり望ましいことではないかもしれませんが、日本国民として自国のありかたに無関心はよくありませんから、今回は少しだけ触れてみたいと思います。

大学受験の社会科目に日本史を選択してから、日本の歴史に少しずつ興味を持つようになりました。特に明治維新からの近代史、特に第二次大戦後の歴史はしっかり理解しないと、現在の日本、この先の我が国のありかたを考えることが難しいと感じています。

今月の参議院選挙では、直面する今の生活向上もさることながら、憲法改正、安全保障、エネルギー問題などが争点に採りあげられました。ウクライナ紛争が起こったことで大きく注目されるようになりましたね。

そもそも現在の日本国憲法は、日本が民主主義を標榜するとともに、再び戦争できないように定めたものを戦勝国である米国が起草し、日本に認めさせたものです。

1952年に日本が主権を回復し、ほどなく現在の自由民主党が結党されます。その結党の目的のひとつに自主憲法制定がありました。法治国家として、自国の発展と安全、国民の生活向上などを目指す国の根幹のルールである憲法を他国に押し付けられたものから、自らの手で作ったものにし、真に自立した国家になろうというものです。

しかしながら70年間、日本国憲法はひとつの変更もなく今日に至っています。変更や改正の大きな争点は戦争の放棄を謳ったみなさんご存じの第9条です。

現実的に国を守るための軍隊の必要性にはもはや議論の余地は無いと思います。かつては自衛隊が軍隊か否かというおかしな議論がなされていましたが、昨今の日本を取り巻く国際状況やウクライナの現状を見れば、自国を自らの手で守る力が無ければ、国家の安全と国民の生命や財産を守れないことが明らかになりました。

平和な日本で生きていると「21世紀に生きる人類なのだから他国への侵略などありえない」と考えてしまうのかもしれませんが、他国では「そこの土地、以前はうちの領土だったんだから返してもらわないとね」みたいな感覚が当たりまえなのです。びっくりするほど歴史観も価値観も全く違うのが現実なのです。尖閣諸島の領有に関わる問題は日に日に大きくされている現実はまさに目の前で起こっていることです。

また30年間も日本人の賃金が上がっていないということも叫ばれていました。なぜ経済が成長しないのか、なぜ産業が発展しないのか。為替や教育まで様々な要因がからみあっていると思いますが、世界一高い電気料金も大きな問題でしょう。未来のエネルギー源の研究と現在の原発をどうするかが課題です。

このような憲法改正(自主憲法制定)にも関わる安全保障や国民生活と国力に関わるエネルギー問題に真正面から勇気をもって取り組んでいた政治家が安倍さんでした。この先、安倍氏の志をきちんと引き継いで推進してくれる政治家がいるのかどうかを考えると不安を感じます。 国家安全保障や経済安全保障、そして原発問題は大きく意見が割れるところです。

普段ショーケースを製造販売している私たちがこれらを議論しても、日本社会を変えることはなかなかできません。しかしながら、無関心でいいわけはありません。日本で暮らす以上は現在の平和をどう維持し、どうしたら社会が発展するか、意見を持っておくことが必要なのではないかと思います。

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